住信SBIネット銀行を使う
住信SBIネット銀行は使えるネット銀行
住信SBIネット銀行は〔住友信託銀行〕と〔SBIホールディングス〕が出資するインターネット専業の銀行になり、イケイケで上り調子のネットバンクです。
JCSI(日本版顧客満足度指数)調査では、「銀行業種」で2015年まで7年連続顧客満足度第1位を獲得。2016年はその座を新生銀行に譲ったものの、それまでは「顧客満足」を含めた全6項目においても最高評価が付いています。
【銀行業種第一位となった項目】
1.顧客満足:利用後の満足度
2.顧客期待:企業・ブランドへの期待感
3.知覚品質:全体的な品質評価
4.知覚価値:価格への納得感、コスト・パフォーマンス
5.推奨意向:知人・友人への推奨
6.ロイヤルティ:将来への再利用意向
これだけ支持されているのはなぜか・・・
これはやはり「利用し易さ」と「手数料」の安さでしょう。
インターネット上から24時間365日いつでも取引きできるのはもちろん、実店舗がないので設備費や人件費が抑えられ、その分を振込手数料や金利の高さに反映してくれています。
それも住信SBIネットバンクは、SBI証券やSBI損害保険を持つ〔SBIホールディングスグループ〕の1つになり、こういったサービスや顧客満足の充実という面も、たくさんのグループ会社を持つ大きい会社の成せる業なのかも知れませんね。
スマートプログラムのランクで無料振込回数が1~15回
住信SBIネット銀行の口座を持つ上での大前提が「スマートプログラム」のランクシステムが導入されていることです。
ランクは1~4に区分され、ランクによって無料ATM回数と無料振込み回数が決定していくんです、大事なことですよね。
当然 預金額やサービス利用具合がランクUPに繋がる条件になっています。
口座所持しているだけの「ランク1」から、預金残高1000万以上の「ランク4」までありますが、普通の人が関係してくるのは「ランク1」or「ランク2」でしょう。
ちなみに「ランク1」の場合は、無料ATM利用は2回/月、無料振込み回数は1回/月になり、「ランク2」になると無料ATM利用は5回/月、無料振込み回数は3回/月です。
ランク1では少しモノ足らず、ランク2でありがたいという感じです。
気になるレベルアップの条件は、30歳未満なら簡単、千円の預金があるだけで「レベル2」です。30歳以上の人は30万円の預金が月末にあれば「レベル2」です。
30万円なんて無理という30歳以上の人は、千円以上の月末残高と下記の条件に2つ該当すれば「レベル2」です。
・仕組預金の月末残高あり
・SBIハイブリッド預金の月末残高あり
・純金積立の月末時点での契約あり
・給与、賞与または年金受取月内の入金あり
・目的、不動産担保ローンの月末借入残高あり
・カードローン月末残高あり(50万以上は2つにカウント)
・Visaデビットカードの月末時点の確定金額が合計1万円以上(3万以上2つにカウント)
・BIG、toto購入 公営競技入金 月内合計2万円以上
また上記のSBI商品の利用条件以外にも、自動資産運用のロボットアドバイザー利用でもランク2の判定になります。条件は「預金残高月末1,000円以上+ロボアドバイザー残高合計月末10万円以上」です。
ちなみに口座開設の当月及び翌月は、一律ランク2からスタートになり、その後条件に合わなければランク1になります。
住信SBIネット銀行が使える提携ATM
お金の出し入れができる提携ATMは下の通りになり、殆どのコンビニATMは利用できます。
引出しは「レベル1」は月2回無料、「レベル2」なら月5回無料、無料が終われば引出し手数料は1回108円。入金は金額が何円でも無料です。
他銀行振込みも安い手数料
住信SBIネット銀行同士間の振込みは当然0円で行なえますが、他の銀行に振り込むときにも手数料は安く157円で振り込めます。無料振込を使い終えた後の話ですね。
そして他のネットバンクは3万円以上・未満で手数料が変わるんですが、住信SBIネット銀行は振込金額に関わりなく、一律157円と分かりやすい手数料になっています。
他行振込金額 | 3万円未満 | 3万円以上 |
---|---|---|
住信SBIネット銀行 | 157円 | 157円 |
ジャパンネット銀行 | 176円 | 275円 |
楽天銀行 | 168円 | 262円 |
定額自動振込設定ができる
地味ですがありがたい機能が「定額自動振込サービス」です。
毎月の決まった日にちに、設定した金額で振込みが最大10件まで登録できます。例えば下記で挙げるようなことが、毎回振込手続きしなくても自動で毎月やってくれるんですよ。
・毎月15日に駐車場代:5000円
・毎月20日に家賃:70000円
・毎月25日に子供の仕送り:30000円
・毎月30日に習い事の月謝:10000円
この機能なかなか他の銀行でやってるところがないんですよね。
ちなみに「ランク2」の人なら、駐車代、家賃、子供の仕送りはランクによる無料振込み回数の3回でカバーでき、残る1回が157円の手数料になります。
用途別の自分用口座が作成可能
これも他の銀行ではあまり見られない機能ですが、住信SBIネット銀行では口座開設した「代表口座」の中に、希望があれば「目的別口座」なるサブ口座を最大5つ作成できます。
例えば、マイホーム資金、教育費、車に掛かる費用、旅行代金積立などをそれぞれの名目を口座にして、分かりやすく区分してお金を管理していくことができるんです。
口座といっても目的別口座には口座番号がないので、誘惑にかられATMからお金は引き下ろせないようになっています。お金の移動は、メイン口座から振替して移動させます。
また目的別口座は「目標金額」「目標期間」を設定できるので、達成率を確認しながらプランを立てることもできます。
生活資金や他の貯蓄を1つの口座で管理するのは非常に難しいですから、現在、別銀行口座で管理している人には持ってこいの機能といえるでしょう。
代表口座 | 目的別口座 | |
---|---|---|
口座番号 | あり | なし |
口座数 | 1つ | 5つ |
ATM利用 | ○利用可 | ☓利用不可 |
振込 | ○利用可 | ☓利用不可 |
スマート認証によるセキュリティ
お金の振込時には、スマート認証というスマホのアプリを利用した認証セキュリティーを利用することもできます。
スマホに(スマート認証アプリ)を入れておけば、パソコン上で振込手続きしていても、最終的な「実行」はスマホアプリに「取引内容の確認」という通知が届くので、ここで許可ボタンを押してはじめて振込みが実行される仕組みです。
ちなみに「ジャパンネット銀行」の場合はトークンというパスワードがコロコロ変わる小さい機械が表示する6桁のパースワードを入力、「楽天銀行」の場合は登録メールアドレスにワンタイムキーなるパスワードが取引きごとに届きます。
ジャパンネット銀行も楽天銀行も「ユーザーだけが知っている何か」で認証する「2要素認証」ですが、住信SBIネット銀行のようなPCとスマートフォンを利用した「2経路認証」のほうが、セキュリティレベルは一段と高いようです。
キャッシュカードはVisaデビットカード
口座開設時には審査不要、年会費無料の「Visaデビット付キャッシュカード」が希望者には発行されます。
「Visaデビット付キャッシュカード」はATMでお金を出し入れするキャッシュカード機能と、キャッシュカード機能が1枚になっているのが特徴です。
数カ月後に請求がくるクレジットカードと違い、利用したら即時に口座からお金が支払われるデビットカードなら、最大の利用金額も口座にある金額までなので、後月請求がくるキャッシュカードに抵抗がある人でも使いやすいカードと言えますね。
口座開設はオンラインで
口座開設は必要書類を郵送でおこなう方法もありますが、ネットから申し込みしてカード受取時に、免許書などを配達員に見せる方法が簡単です。